甲状腺機能異常(ホルモンが亢進した状態・低下した状態):
【症状】動機、息切れ、発汗、むくみ、全身倦怠感、体重減少、月経不順など
甲状腺ホルモンは代謝を活発にするため、少なくなったり多くなったりすると様々な症状が出てきます。一般的には不足すると、皮膚は乾燥気味になり疲れやすく手や顔がむくんだり声がかれたりします。逆にホルモン量が多くなると、神経質になったりいらいらして眠れなくなったり、動悸や息切れがおこり、汗をよくかくようになったり、いくら食べても体重が減少してしまうことがあります。さらには手が震えたり、甲状腺が腫れたり眼球が突出したりします。
血液検査で甲状腺の機能を調べることができます。機能が低下あるいは亢進していれば、原因を調べて診断をつけて治療を行います。きちんとコントロールされれば症状はよくなり健康な時と同じ日常生活が送れるようになります。甲状腺の病気は特に20代から40代にかけての女性に多いとされています。いろいろな症状が出るため、ほかの病気(更年期障害や自律神経失調症など)と間違われることもあります。血液検査で甲状腺機能を測定しホルモン異常による症状と判断できれば適切な投薬治療で症状は改善していきます。